2015年8月15日土曜日

ウルトラ怪獣 〜ウルトラシリーズ2回目〜

予告していた通り、今回は「ウルトラ怪獣」のデザインについてお話ししていこうと思っています。

怪獣のデザインはウルトラマンと同じく「成田亨」さんが手がけています。怪獣のデザインについて、「ウルトラマンはコスモス(秩序)の象徴としてデザインしたのに対し、怪獣はカオス(混沌)の象徴という理念でデザインした」との事。

成田さんはあらゆる生物や無生物の特徴を組み合わせたり、変形したりする事で怪獣の独創的なデザインを生み出してきました。ところが、怪獣のデザインにも成田さんのこだわりがありました。

1. 怪獣は妖怪ではない。手足や首が増えたような妖怪的な怪獣は作らない。

2. 動物をそのまま大きくしただけの怪獣は作らない。

3. 身体の一部が傷ついていたり、欠損している不気味な怪獣は作らない。

        ↑ (子供も見る番組だものね)

また、(ウルトラ怪獣と一括りされている)侵略して来る宇宙人についても「地球人には悪でも、彼らの星では勇者であり正義なのだから『不思議な格好良さ』がなければいけない。」と述べています。

ウルトラマンに負けじと子供達からも人気がある魅力的な怪獣達。ただ強くておそろしいだけでなく、人類の味方やなんか憎めない者、個性的な者もいる他、デザインが好まれてそれぞれにファンがいるほど。その人気の高さから玩具になったり、フィギュアになったり、女の子に擬人化されたり(!?)とてもすごいですね・・・。

2回に渡って成田さんのデザインシリーズをお送りしてきましたが最後に、成田さんが雑誌の取材で述べた「デザインについて」で締めくくろうと思います。









「新しいデザインは必ず単純な形をしている。人間は考える事が出来なくなると、ものを複雑にして堕落してゆく」

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