2015年9月22日火曜日

非常口

火災や地震などの災害が発生した時に安全に避難させるための経路を示すもの。今回はそんな非常口の「色」と「デザイン」についてお話ししたいと思います。







1.色について・・・ なぜ非常口は緑色なのでしょう?赤とかもっと目立つ色にすればいいのに?と、思った人もいるでしょう。実は、「赤い炎の中でも見えやすいから」だそうです。色相環において緑色は赤の反対側(補色)という関係にあります。補色同士の組み合わせは、お互いの色を引き立てる効果があります。炎の中でも見えやすくする配慮ですね。

ちなみに、非常口のマークには二つのタイプが存在しており、白地に緑(下の画像)のマークは避難口までの経路を示すもので、緑地(上の画像)のマークはそこに避難口があることを知らせるものです。





2.デザインについて・・・ 非常口といえば走る人が目印ですが、この走る人のポーズが決まったのは1982年。それまでは明朝体などで大きく「非常口」と書かれていました。
ところが、大きな明朝体は見る者に威圧感を与えることがあり、小さな子供には漢字が読めないという欠点がありました。
そこで、日本人の「小谷松敏文」さんが今のようなデザインを考えたそうです。1987年には「ISO(国際標準化機構)」に世界標準のデザインとして認定されました。


あのマークが日本人の手によって作られたのは驚きでした。ビバ、ニッポン!

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